メモ的に。


 ツンデレ属性特化ギャルゲーは成功しない。あるいは、成功させることが難しい。
 "ツンデレ"という属性にはお約束、と言うか、"ほぼ固定されたパターン"がある。というより、そのパターンを踏襲しないと"ツンデレ"という属性が成立しない。基本的には、『ツン(主人公(プレイヤーキャラクタ)を嫌っているor好意を抱いているが表現出来ない)→何らかのイベント(ギャルゲー的にはトラウマの解消(?)といった形を取られることが多い)→デレ(好意の発露・態度の転換)』という流れが多いだろう。
 この流れを外すと"ツンデレ"とは判定しにくい。必然的に、この流れは踏襲される。現在、ギャルゲーにおいては攻略キャラを複数用意する多ルート制を採用する場合、これは不利な方向に働く。各キャラのシナリオ構造、および話の流れがかなり似通ってしまうからだ。マンネリというか、飽きる。また、それを解消するためにツンデレの基本的なパターンから外していくと、今度はツンデレと判定されなくなってしまう。これはツンデレ特化ゲーが抱える構造問題である。


 同じ属性特化ゲーとして"姉ゲー"や"妹ゲー"なども考えられるが、これらは成立自体は難しくない。固定されたパターンが存在しない(存在はしても多様性を確保出来ないほどの縛りではない)からだ。