読んだ本
陰陽ノ京 巻の二(渡瀬草一郎:電撃)
人を殺すのはいけない事だと言います。復讐に意味はない、とも。それは奇麗事です。奇麗事で終わってしまえば、そのお話は酷く薄っぺらなものになってしまいます。だけど、奇麗事だとしても、それでも、というあり方が好みなお話でした。
陰陽ノ京 巻の三(渡瀬草一郎:電撃)
巨大百足退治、ということで。ファンタジーだなー、とか。結局、張ってあった伏線から予想したところに落ちましたが、それでもしっかりと読ませていただけました。
陰陽ノ京 巻の四(渡瀬草一郎:電撃)
蓮が。切ない話でした。終わり方が非常に綺麗なのもこの話の特徴の一つですが。今回は特に綺麗だと思いました。
あと、時継萌えとか言っちゃダメですか?(ぉ
Kishin―姫神―Ⅴ(定金伸治:スーパーダッシュ)
シリーズ完結。容量の関係か、最後の方はちと駆け足な展開になってしまったのが残念。もう少し越をすえて、じっくりと書いて欲しかったと言うのが本心。若干入り込めませんでした。
それでも、終わり方も含めて十分に満足な出来。ありがとうございました。
最後まで読み終えてから、
のあたりを読み返すと。切ない。二人は幸せではあったのだろうけれど。それでも、と思うのは傲慢でしょうか。
「そうだな、戦いが終わったら、おれはあの三輪山のあたりにでも去ってのんびりする。お前は巫女王としてしっかり働け。その合間に、お前が山に来て会う。そんな生活はどうだ。おれにとっては理想的だな」
「なまけもの……そんなことはゆるさないからな」
カオスレギオン0(冲方丁:富士見ファンタジア)
短編集。本編より過去の話、と言う事で、ノヴィアとアリスハートに焦点を当てた補完的な話になっています。短編の性か、どうしても重厚さが不足気味だと感じてはしまいますが、十分に楽しめました。既刊を読みたいところ。
シャドウテイカー3 フェイクアウト(三上延:電撃文庫)
とりあえず澄珪一さんGJ!表紙の巫女服(+鎖)といい、口絵&挿絵の浴衣といいもう神すぎです。一生付いていきますっ(ぉ
あともじもじ。もじもじが良いです相変わらず。
終わりのクロニクル④<下>(川上稔:電撃文庫)
個人的には機竜の設定のみで一本書いて欲しいなぁ、と思ったりするんですけどね。自分が都市シリーズの方が好みなのは(ベルリン除く)その辺に理由があるんじゃないかと。あんまり余計にごちゃごちゃさせないで、一本の設定でビシッと決めて欲しいなぁ、と思うわけで。
ガンパレード・マーチ もう一つの撤退戦(榊涼介:電撃文庫)
うーん。普通に面白い。……他に言う事がない(汗
形式的には短編集。表題の『もう一つの撤退戦』は『九州撤退戦』時の教官3人の行動に焦点を当てたもの。個人的には『大破1、任務続行』の出来が秀逸。
ホーンテッド!②(平坂読:MF文庫J)
相変わらずの戯言っぷりがステキ。しかし変人ばかりのクラスというのはこの手の話だと基本だけれど。うんうん。ぶっ飛んでるなぁ。あと前巻引きのあれは嘘やジョークじゃなくて事実だったのか、という(汗 ……いいのか?
9S<ナインエス>Ⅴ(葉山透:電撃文庫)
この巻で大風呂敷を広げた感が。これをしっかりと畳みきって欲しいものですが。
それにしても、やっぱり追い込まれることがないと燃えませんよね。追い込まれてからの大逆転こそがカタルシスなのですから。巧く書いて欲しいです。
GOSICK Ⅳ ―ゴシック・死者を代弁せよ―(桜庭一樹:富士見ミステリー)
僕はどこかのえろい人ではないので、間違っても『ヴィクトリカの胸に谷間がっ!?』とか言いません。言いませんってば。思うだけです(ぇー
ともかく。色々と終わりに向けて収束し始めているような気がします。
蒼穹のファフナー(冲方丁:電撃文庫)
面白いです。面白いんですが……全くもって完結してません(汗
アニメはちゃんと完結してるんでしょうか? してるんなら見てみたいところではありますが。でも、聞いた話だとアニメも全く完結してないと言う話だったり(滝汗
どうなんでしょう?
DADDYFACE メドゥーサⅣ(伊達将範:電撃文庫)
メドゥーサ完結編。
実際見るかはともかく、これはアニメにでもして欲しいなぁ、と思ったり。文章で見るよりは映像として見てみたいですねぇ。そして最後のアレが。ちゃ、ちゃんと続きだしてくださいよ?
白人萌乃と世界の危機(七月隆文:電撃文庫)
あー、ラブコメって言うか……なんていうか……うん。深く考えちゃダメな話でした(ぉ 読んでてニヤッとしてしまった時点で負けなんですよこういうのはっ!
ドクロちゃんがおっけー、と言う人ならまぁ楽しめるんじゃないかと思います。
春季限定いちごタルト事件(米沢穂信:創元推理文庫)
目指せあの小市民の星――と書くとこの話を端的に表しているようで実は全く表してないのかもしれません。
ジャンル的には一応ミステリ、のようなのですが。自分としては下手に入り組んで難解なだけのミステリよりはこういう感じのほうが好きですね。まぁ、自分はライトノベル読みであってミステリはそれ程読んでいるわけではないのですが。
とりあえず二人の関係が気になります。ええいっ! 結局君らはお互いの事をどう思っているんだ! と小一時間問い詰m(ry
鬼哭街 紫電掌(虚淵玄:スニーカー)
同名えろげーのノベライズ。当然エロシーンは無いです(名残っぽいものはあるけど)。
てか、この薄さで600円はなんとも……そもそももとのエロゲーからして一本道で、今回ノベライズする意味が微妙に分からないのに、これは流石に……もう少し深いとこまで書いてくれてるかな、と思いきやそういうわけでも無し。これで結末まで完全に同じだったら泣きますよ?
いや、でも買っちゃうのが信者の信者たる所以なんですが(苦笑
ポストガール4(増子二郎:電撃文庫)
シリーズ完結。安っぽい感動物になってないところと、物語を通して流れるその空気が好きな話。語り口が淡々としてるのは好みなのですが、もう少し踏み込んで欲しかったのも事実。
おつかれさまでした。次作も期待しています。
フォルマント・ブルー カラっぽの僕に、君はうたう。(木ノ歌詠:富士見ミステリー)
第4回富士見ヤングミステリー大賞佳作。
人間型のヒューマン・ボイス・シンセサイザーという発想が非常に良いと思います。ですが、それを十分に使いこなせているか、と言うと疑問が。筋は平凡、結末は原因不明の奇跡が起こりました、ではご都合主義といわれても仕方がないでしょう。また、脇役のキャラが薄いのも気になります。特に吾郷のあまりにもステレオタイプな壊れ方がなんとも……
ですが、日常のシーンやサンプリングのシーン、特にお互いの鼓動をMDに録音するシーンなどは良かったと思います。作り出される雰囲気も好みでした。
全体にもう一歩、と言う感じでしょうか。今後に期待したいと思います。