東方ノ欠片:チルノ



 チルノは氷精だ。
 だから冷気を操る程度の能力を持つ。
 チルノの周りは常に寒い。
 なぜなら、常に体から冷気を発しているためだ。
 だから、春夏秋冬、常にチルノの周りは寒い。
 だからといって、チルノ自身が暑さ寒さを感じないわけではなかったりするのだけれども。
 だから、夏なんかは暑さでへろへろになっていたりする。
 でも周囲の人は寒い。


 チルノは子供だ。
 だから色んな奴にちょっかいを出したりする。
 でも子供なので力があんまりないから、割とあっさりあしらわれたりする。
 弾幕ごっこも負けが込んでいたりする。
 最も、彼女に力がないわけではない。
 単にチルノが無鉄砲なだけだ。
 だから紅白の巫女や白黒の魔法使いに好んでちょっかいを出したりする。
 面白いから。
 特に負けが込んでいるのを気にしていなかったりする。
 でも負けるのは嫌いだ。
 割と負けず嫌いな方なのだ。


 チルノはいたずら好きだ。
 こっそり辺りを寒くしたりするのは割りと好きだ。
 でも怒られるし、何よりすごく疲れるからあんまりしない。
 最近はたまにバナナで釘を打ったりする。
 何と本当にバナナで釘を打てるのだ。
 びっくり。
 バナナ片手にフリーズドライ
 かちんこちんのバナナは本当に硬いのだ。
 でもそもそもバナナがあんまり手に入らなかったりする。
 そしてバナナがあっても釘が手元になかったりする。
 仕方ないのでバナナを食べたりする。
 むしゃむしゃ。
 氷精だから凍ったままでも平気。


 チルノは寒いところが好きだ。
 でも、寒くなるとちょっかいを出す相手がみんな家に引きこもってしまうので、ちょっと退屈だったりもする。
 暑いのは嫌いだが、退屈なのも嫌いだ。


 だから、たまに会えたときはすごく嬉しい。
 良い退屈しのぎができる、と思う。
 そんなときは全力でちょっかいをかける。
 あっさり撃退されてしまうことも多いけど。


 でも、彼女は疎まれてはいない。
 なんだかんだ言って、それなりに好かれているのだ。