読んだ本。

シンフォニア グリーン』(砦 葉月:電撃文庫)
プラントハンターの少女、リィンを中心に世界を描いた物語。植物と共に在る世界――比喩ではなく、本当に共に在り、生活のほぼ全てに植物が関わっている。機械は無く、金属は無く、周りに在るのは、ただ植物たちのみ――は独特の雰囲気を持ち、これまた独特のタッチのイラストとも奇妙にマッチしている。
続刊も出ているようなので、そちらも試してみるとします。


『AQUA(1〜2)』『ARIA(1〜3)』(天野こずえ)
未来。テラフォーミングされ水の惑星となった火星。地表の9割以上が海に覆われ、『AQUA』とその名前を変えた星。ネオ・ヴェネツィアと名づけられた水路の街、観光都市で一人前の水先案内人(ウィンディーネ)を目指して過ごす、水無灯里の物語。


一年が24ヶ月ある水の星で穏やかに流れる時間、技術が発達しても忘れられない"なにか"。そんなものを感じさせてくれる物語。
ヨコハマ買出し紀行マリア様がみてるが好きな人なら、買って間違いなく損はないと思います。


吉永さん家のガーゴイル』(田口仙年堂ファミ通文庫)
商店街の福引。吉永さん家の双葉がゲットした3等の景品は奇妙な石像だった――。自らを門番だと言ったそいつは、ガーゴイルと名づけられ、吉永さん家の家族となっていく。


なるほど。第5回えんため大賞受賞の肩書きは伊達ではないですね。面白かったです。
なんていうか、自分はこういう話好きなのですよ。深刻になり過ぎず、かといって軽いわけでもない。ありえない違和感バリバリのはずのガーゴイルが、そこに居て当然のように、しかもいい味出しています。
いやもうかっこよすぎですよガーゴイル。いい男です。いや石像だから性別は無いんですけど。
つーかかっこよすぎですよガーゴイル。男前です。痺れます惚れます家にも欲しいです。
てゆーかかっこよすぎですよガー(ループするため以下略