2003-10-21 都市シリーズ 川上稔:電撃文庫 が、好きである。 独自の用語、独自の世界観。一言で言えば、『設定』。そんなもので表される表層部分。 そして中に込められた言葉。意味。主題、命題、テーマ。そんなもの。 とは言いつつも。 自分が好きなのは表層部分なのだ。 それは、凝った設定であり、縦横無尽に乱打される造語の嵐であり、完成された様式美だ。 内容が必要ないと思うわけではない。 中身の無い本は薄っぺらだ。設定だけでは物語とは言えない。意味があってこその言葉だ。 多分、作者はそれをわかっているんだと思う。