都市シリーズ

川上稔電撃文庫


が、好きである。
独自の用語、独自の世界観。一言で言えば、『設定』。そんなもので表される表層部分。
そして中に込められた言葉。意味。主題、命題、テーマ。そんなもの。


とは言いつつも。
自分が好きなのは表層部分なのだ。
それは、凝った設定であり、縦横無尽に乱打される造語の嵐であり、完成された様式美だ。
内容が必要ないと思うわけではない。
中身の無い本は薄っぺらだ。設定だけでは物語とは言えない。意味があってこその言葉だ。
多分、作者はそれをわかっているんだと思う。