プラネテス(1)〜(3)

幸村誠講談社モーニングKC


を読んだ。


ロケットとか、宇宙とか、火星とか、木製往還船とか。
子供の頃、夢見ていて、そして今は追う事をやめてしまったものが。
ゴダードガガーリンフォン・ブラウン、昔伝奇で呼んだ人々の夢、欲望が。
そんな、わけわからなくて、他人には理解されなくて、他には何もいらないっていえるほどのものが。


そんなものに、圧倒された。






「キュータロー君
 宇宙と地球のさかい目ってどのへんだと思う?」
「そりゃあれだよ
 上空熱圏100KMくらいから急激に大気密度が減って200KMくらいからが……」
「ん―――……
 オレのカンジでは
 ない
 ……んだよねさかい目が」
「無いんだ
 世界のさかい目が」
「なんか……
 それでいいと今は思うよ」