本の感想

 ムーンスペル!! 霧の向こうに……(尼野ゆたか:ファンタジア)
 なんというか、色々な意味で面白い。前巻がなかなかに面白かったので購入したのだけれど、正直、粗筋を読んだ感じだと全く面白そうに感じず、むしろこれは外したか、という感じだったり。けれど、実際に読んでみるとこれがなかなか面白い。無理矢理壮大な話にしようとし過ぎず、しっかりとまとまった話になっていて、自分としては非常に好印象。しかし、粗筋がものすごく詰まらなそうなのに、実際に読むと面白い、というのはかなりのレアケースだと思う(苦笑
 全体としては、世界観も十分しっかりと作りこまれているもののでしゃばってくる事は無く、ラブコメ部分もちゃんと存在するもののこれまた煩わしくなる程ではなく、となかなか微妙なラインでしっかりと成立しています。あとは、文章が上手。特筆すべき巧さではなく、非常に読みやすい(ラノベ的な意味で)良い文章。
 とゆーわけで、ラノベ読みには割りとお勧め。まいじゃーさんでもお勧めされてましたけど。やっぱり、ちと地味なのかな。エンターティメントなんだけど、それだけに印象が薄い、かも。


 狂乱家族日記 壱さつめ(日日日ファミ通文庫
 家族計画をライトノベルに移植したらこんな感じなのかなぁ。エロゲーらしく登場人物(家族)の大半が女性だったのが、ライトノベルらしく奇人変人人外魔境、という感じ(何だそれは
 キャラクタは無茶苦茶やってて非常に良い感じ。ライトノベルっぽい荒唐無稽さが非常に好み。ただ、流石に人数が多いので、しっかりとキャラ立てをしつつ話を進めるのは難しかったか。枚数足りてない印象。溜めが足りてないかな、と思うシーンが幾つか。
 まぁ、全体的には非常に満足。