東方アレンジオタが非オタの彼女に東方アレンジ世界を紹介するための10枚



 元ネタはこの辺
 http://anond.hatelabo.jp/20080721222220
 http://d.hatena.ne.jp/REV/20080723/p2
 http://d.hatena.ne.jp/ombra/20080724/p1


 どのくらいの数の東方アレンジオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして(ry


・東方ストライク (COOL&CREATE)
 まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「東方ストライク以前」を濃縮しきっていて、「東方ストライク以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。CD1枚だし。
 ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
 この界隈ネタ過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。


東方Project Piano Arrange Album Reverie(Everfades)、東方JAZZ 2005(Azure & Sands)
 アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな同人CD(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「東方アレンジオタとしてはこの二つは“音楽”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。


・東方不可拘束〜the maximum moving about!〜 (石鹸屋 )
 ある種の同人音楽サークルが持ってるボーカルへの憧憬と、石鹸屋の細かい技量的な未熟さを補って余りある熱さと勢いを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも東方ボーカルアレンジ的な
「二次創作的な界隈のネタを詰め込んだ曲」を体現する「?、変(こい)のバラッド」
「カラオケで歌いたくなる熱い曲」を体現する「東方萃夢想 〜end of strong〜」
の二曲をはじめとして、東方同人好きの喜びそうなネタを一枚に詰めこんであるのが、紹介してみたい理由。


百鬼夜行 (Fragile Online)
 たぶんこれを聴いた彼女は「プログレだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
 この系譜の作品がその後続いていないこと、これが一部では大人気になったこと、他のジャンルならフォロワーが次々出てきて、同じようなアルバムが何枚か出てもおかしくはなさそうなのに、他のサークルでこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。


・花詠束(Unionest.NET)
「やっぱり同人CDは合同企画だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「幻想音楽祭 〜Phantom Concert」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品に関わった参加者39人の思いが好きだから。
 増やして増やしてCD4枚組、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「お祭りCD」というはっちゃけっぷりがいかにも同人CD的だなあと思えてしまうから。
 トータル3時間という長さを俺自身は冗長とは思わないし、削る必要はないとは思うけれど、一方でこれがクオリティを求められる商業作品だったら削って削ってCD1枚のベストアルバムにしてしまうだろうとも思う。
 なのに、参加者全員による「童祭 〜 Innocent Treasures」のノンストップ・メドレーまで作ってしまう、というあたり、どうしても「自分達の作りたい物はとりあえず作ってしまうオタク」としては、たとえ参加者全員がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。


・Cradle - 東方幻樂祀典 (sound sepher)
 最近東方に触れた層でCradle聴いたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
 ニコニコ動画よりも前の段階で、東方アレンジの哲学とかアレンジ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品が既に時代にあったんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく東方アレンジ好きとしては不思議に誇らしいし、ニコニコ動画You Tubeでしか東方アレンジを知らない彼女には聴かせてあげたいなと思う。


・恋色音楽祭〜Magical Concert(東方アレンジ・耳コピスレッドCD企画 )
 同人CDの「こだわり」あるいは「同じ原曲のアレンジによる多様性」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
 「たった一人のキャラクターにひたすらこだわる」というな感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ人気のあるキャラ単体でオンリーイベントが開かれる、という事があるのかなとも思う。
 「物語よりもキャラクタが優先」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、東方におけるその「オタクの気分」の源は魔理沙にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。


・蟲と東方と毒殺ミルク(蟲とLumpyとミュ−ジックコンクリ−ト)
 これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
 こういう原曲破壊ブレイクビーツ・ノイズ系というかたちでアレンジして、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。


・東方乙女囃子 (IOSYS)
 9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にイオシスを選んだ。
 C&Cから始まってイオシスで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、ニコニコ動画で大ブレイクした作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
 というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。




 「駄目だこの東方アレンジオタは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
 こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。